馬場は重くなる?ーーヴィクトリアマイル('17年)予想

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春の古馬牝馬チャンピオン決定戦ヴィクトリアマイルは5月14日、東京競馬場で行われます。

1番人気は前走マイル戦の渋った馬場で快勝した5歳のミッキークイーン。2、3番人気にもルージュバック、レッツゴードンキと'15年のクラシック路線を賑わせた馬たちが支持を集めています。

 

土曜日は1日雨の中での競馬

土曜日の東京競馬場はレース中は雨が降り続き、芝は重馬場のコンディションでレースが行われました。

9〜11Rは芝のレース。騎手のコース取りを観る限り、直線では馬場の真ん中から外に馬を誘導していることから「外伸び」の傾向。

ただ、東京競馬場は芝が内から乾き始めるので、雨が止んで日差しが出ればインベタになるので注意が必要です。

リアルタイムで馬券を投票する人は日曜日の馬場がインベタになっているかどうかは確認しましょう。

 

ヴィクトリアマイルの時計は?

土曜日の芝レースはやや時計のかかる馬場。少なくとも高速ではありませんでした。ただ、排水性の良い東京競馬場は雨が止みさえすれば馬場の回復も早く、曇りの予報が出ている日曜日は「稍重」から「良」での競馬になりそうです。

ヴィクトリアマイルは1分33秒台を切るくらいの時計を想定。前半1000m - 上り3Fは以下のラップだと1:33.0になります。

・スロー:59.0 - 34.0

・ややスロー:58.5 - 34.5

メンバー見てもスローが濃厚なので、レースラップはこのレンジに収まるのではないでしょうか。 

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中距離馬vsマイラー

ヴィクトリアマイルは「中距離馬vsマイラー」という戦いになるのがデフォルトのため、レースのペースが鍵を握ります。

詳しくは集中に書いた上記の記事を参照して下さい。簡単に述べると、マイル戦は道中のペースがスローなら中距離馬、ミドルからハイならマイラーやスプリンターの活躍する舞台になります。

 

ミッキークイーンは中距離馬

前走、マイルの阪神牝馬Sを制したミッキークイーンは中距離馬。そのため、前半1000mが58.3のややスローペースで流れた昨年のヴィクトリアマイルは、追走にやや脚を使ってしまったため、直線バキューンと弾けることができずに2着。

今年も前半が58.5よりも速くなるようなら、直線ではジリジリとした伸びになるか、あるいは伸びずバテずという脚色になるかのどちらかでしょう。反対に、59秒前後で追走に脚を使わなければ直線はしっかりと切れのある伸びを見せられるはずです。

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レッツゴードンキとルージュバック

ミッキークイーンの次に上位の人気に支持される馬はレッツゴードンキとルージュバック。この2頭を中距離馬かマイラーかで区分けするとーー

 

レッツゴードンキ:マイラー

ルージュバック:中距離馬

 

レッツゴードンキ

逃げ・先行から差しに脚質をシフトして1200〜1400mに絞ったローテーションを組むようになり成績が安定しました。気性的にかかる馬なので、1600mだと折り合いに不安があるマイラー。時計のかかる馬場は適性としては合っているので、土曜日の雨はこの馬にとってはプラスです。

ただ、ピッチで走るこの馬にとって直線の長い東京は適性とズレているため、マイラーですがペースはスローが希望。

 

ルージュバック

中距離馬なので、こちらもマイルだと追走で脚を使わされるペースは不向きです。

この馬はその他にも弱点を抱えています。外に馬がいるとエンジンがかからないので、スムーズに外目を追走して直線は馬場の大外に出すレースしかできません。今回は4枠に入っしまい、さらにはすぐ外にM・デムーロ騎手のクイーンズリングがいることを考えても、最後方に下げないと大外に出せるかは…。昨年の天皇賞・秋はデムーロ騎手のリアルスティールが外に張り付き、ルージュバックは凡走しました。その再現がありそうな枠順になってしまったので、乗り方が難しくなりましたね。

ルージュバックについては下記の記事も参考にして下さい。

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予想

日曜日にインベタ馬場が出現するのかは分かりませんが、土曜日の傾向とは反対に内が伸びる馬場になると考えて予想します。レースの勝ちタイムは1:32.5〜1:33.0を想定。

 

展開

内枠に入ったスマートレイアーとソルヴェイグが前に行き、そこへ外からクイーンズリング、リーサルウェポン、オートクレールなどが追う展開に。問題はハナ争いですが、馬場が渋るならダッシュの鈍るソルヴェイグよりもスマートレイアーの先手を想定。

歳を重ねるごとにマイラーから中距離馬へとシフトしてきたスマートレイアーの逃げであれば、前半の1000mが58.5よりも速いペースは考え難くスローの上り勝負になります。ここ2年とは違い、中距離馬にとって追走で脚を溜められる展開になるのでしょう。

 

ヴィクトリアマイルの1、2着馬

第1回のヴィクトリアマイルから昨年までの連対馬22頭のうち、重賞勝ちの実績がなかったのはアサヒライジングの1頭のみ。この馬もオークス3着、アメリカンオークス2着とGⅠで好走歴がありました。

今回の出走馬の中で、重賞勝ち馬を内枠から挙げるとーー

 

スマートレイアー

ソルヴェイグ

ルージュバック

クイーンズリング

デンコウアンジュ

ミッキークイーン

ウキヨノカゼ

レッツゴードンキ

 

上記の8頭が該当。1、2着馬はここから出ると考えて、後は3着に入れる可能性がある人気薄の馬を探します。

 

▲リーサルウェポン

ヴィクトリアマイルが波乱になるときは逃げ・先行馬が止まらない展開がほとんど。今回のレースは前に行く馬が薄く、人気の馬が中団の前後に固まっていることからも人気薄で拾うなら逃げ・先行馬から。

大外枠に入ったことでマークも薄く、多少出負けしたとしても内田騎手がハナを主張すれば内で牽制しそうな先行勢をまとめて交わせるはずです。

ディープインパクト産駒のストライド走法で走るマイラーなので東京コースは合っています。前半58秒そこそこで逃げられるのなら、中距離馬にも少し苦しい流れが作れます。

格下の馬ですから、連対はできなくとも3着までには入れる想定での▲印を。

 

△フロンテアクイーン

メイショウサムソン産駒は東京のマイル戦の成績が良いですが、GⅠとなると詰めの甘さが目立ちます。

リーサルウェポンと同じように、大外枠に入ったので、北村宏騎手がどこかで内へ誘導できれば。

スローもハイペースでも走れる馬で、今年に入ってからの3走は地力強化がはっきりと見て取れます。こちらも連対は厳しいかもしれませんが、3着は十分にあり得ます。

 

以上の2頭が3着候補となります。

 

8頭の内で1、2着になる馬を6頭選択

重賞勝ち馬の8頭の中から、連対する候補として6頭に絞ります。

 

候補馬

ミッキークイーン

クイーンズリング

ルージュバック

ソルヴェイグ

ウキヨノカゼ

レッツゴードンキ

 

この6頭の中で1着を取れるのはミッキークイーンとクイーンズリングに絞ります。

 

買い目

ミッキークイーンとクイーンズリングの1着固定は3連単、残りは3連複を。

 

3連単

1着:11. 8

2着:11. 8. 7. 4. 12. 14

3着:15. 17

 

3連複

1軸目:15. 17

2軸目:11. 18. 7. 4. 12. 14

3軸目:11. 18. 7. 4. 12. 14

 

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。

 

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