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天皇賞・春(2017年)ーサトノダイヤモンドの15番枠をどう捉えるか?

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27日(木)、伝統のある長距離GⅠ天皇賞・春の枠順が確定し、2強と呼ばれるキタサンブラックとサトノダイヤモンドは明暗がはっきりと分かれる結果になりました。

キタサンブラックが2枠3番、サトノダイヤモンドが8枠15番と2強が内と外へ入り、「内枠有利」と言われる天皇賞・春はこれでキタサンが1番人気に押されるのがほぼ決定。

逃げることも先行することもできるキタサンブラックにとって内枠は願ったり叶ったりで、サトノダイヤモンドにとっては外目を回る距離のロスを覚悟しなければならない厳しい枠順。メディアでも「1番人気に支持されるのはサトノダイヤモンド」というムードでしたが、この枠順だとさすがに……。(それにしても、キタサンブラックは……これだけ内枠の抽選が当たるとまたアレヤコレヤ言われそうではありますね)

さて、今回の記事では、難しいレースになることが予想されるサトノダイヤモンドが天皇賞・春を勝つためにはどのようなレースをするのがベターなのか?を考察します。

 

キタサンブラックを負かすには?

サトノダイヤモンドに乗るルメール騎手は、「キタサンブラックが最大のライバル」と戦前から公言しているように、この馬を倒すことを目標にレースプランを組み立てるはずです。

キタサンブラックはよほどスタートで後手を踏まないかぎり、逃げか先行の前々の位置でレースを組み立てます。キタサンに自らがもっとも得意とするペースを作られてしまったらサトノがこの最大のライバルを打ち負かすのはかなり難しい展開に……。

 

昨年の天皇賞・春のようなペースを作られると…

サトノダイヤモンドにとってもっとも苦しくなる展開は、昨年の天皇賞・春でキタサンブラックの作ったペースでしょう。

 

'16年天皇賞・春のラップ

13.0 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 12.9 - 12.6 - 12.6 - 12.7 - 12.5 - 11.6 - 11.4 - 11.7 - 11.9

 

スタートの1F目を除けば、ゴールまで13秒台のラップがひとつもない見事なペースメイク。キタサンブラックと武豊騎手が淡々とした流れを作り、最後の4Fの持続戦に持ち込みました。こうなると、中団・後方でレースを進めた馬が勝つのは厳しく、ゴール前では逃げたキタサンブラックと先行したカレンミロティック2頭の叩き合いに。

もし今年の天皇賞・春が昨年と同じようなペースになるなら、昨年の有馬記念で中弛みをしたところを後方から先行ポジションまで押し上げたサトノダイヤモンドの戦法も通用するかは微妙です。

 

'15年の天皇賞・春のようなロングスパート戦に…

4Fの持続戦に持ち込むキタサンブラックを後ろから差すのは相当なスピードと持続力が必要です。それでは、ゴールドシップの勝った'15年の天皇賞・春のようなロングスパート戦になったらサトノダイヤモンドには勝機があるのでしょうか?

ここは難しいところで、昨年の皐月賞のロングスパート戦と同じような展開になると、素軽いスピードの持続力が特長のサトノダイヤモンドにとってはパワーとスタミナが足りない恐れが出てきます。ロングスパートの持続戦に持ち込めればキタサンブラックを「勝たせない」レースはできるかもしれませんが、そうすると、サトノダイヤモンドも苦しくなってしまうわけで……ここが悩ましいところ。

 

2頭の京都外回りコースの適性は?

サトノダイヤモンドとキタサンブラックの京都外回りコースの適性は4対6でキタサンブラックが優勢です。

 

キタサンブラック

キタサンブラックは先行する器用さがあるので内回り・小回り向きと言われますが、今年勝利した大阪杯を除く3つのGⅠ勝利は菊花賞、天皇賞・春、ジャパンカップといずれも直線の長いコース。小回り・内回りのGⅠも好走しているのは緩急自在のペースメイクができることと総合力が高い馬だからで、ストライドを伸ばす走法からも本来は直線の長いコース向きです。

とくに天皇賞の春の行われる京都の外回りコースは、3〜4角にかけての下り坂でスピードに乗せて直線に入れるので、キタサンブラックの適性としては文句なしにベスト。

 

サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンドの特徴は3歳時のきさらぎ賞と菊花賞で見せた3〜4角の素軽い加速力と直線に入ってからの持続力です。

ダービーでは瞬発力で先頭に立ったマカヒキをゴール前では差し返していたように、また、神戸新聞杯ではゴール前で猛追するミッキーロケットを最後まで抜かせなかったように、スピードの減速を最小限に抑えられるのがこの馬の最大の長所。キタサンブラックを捕らえた有馬記念も直線の急坂のバテ合いをしのぎ切ったように、この長所を活かすには直線が平坦な京都よりも中山や阪神の方が……。

 

それでもルメール騎手は勝つための仕掛けになるのか?

外枠に入ったサトノダイヤモンドにとってはたとえ負けたとしても「言い訳ができる」状況になったことは確かです。1着になれなかったとしても馬券圏内に入れれば「サトノダイヤモンドは力負けではない」という言い訳ができるのは強み。

負けても仕方ないと腹をくくった騎乗をルメール騎手がするとして、それが勝ちに行くことなのか、3着内を目指すことなのかはゲートが開いてレースが始まってみないと分かりません。

ただ、池江調教師とルメール騎手のコンビで、ロングスパートの持続戦に持ち込むような早仕掛けがあるのかどうか……。

サトノダイヤモンドは3〜4角から外目をスムーズに回って仕掛けて直線で差す競馬をして、それでキタサンブラックを捕らえられなかったら仕方ないという腹のくくり方をする可能性が大きいとは思います。

 

サトノダイヤモンドの3〜4角の捲りのスピード

もし、サトノダイヤモンドが前で競馬をするキタサンブラックを捕らえる競馬をするとしたら、3〜4角の下り坂でかなりスピードを上げて捲りを打たなければなりません。きさらぎ賞や菊花賞で見せた脚よりももう一段上の捲り……。

う〜ん、そんな脚を見せられたら、凱旋門賞も期待してしまうレベルですね。

 

サトノダイヤモンドが勝つために

キタサンブラックを打ち負かすために、サトノダイヤモンドが一か八かのレースをするのであれば、プランは1つです。1周目のホームストレッチ、あるいは1〜2角のところでキタサンブラックよりも前のポジションへ押し上げて行くこと。ここで脚を使って前に取り付いたことで、最後までスタミナがもたない可能性もありますが、勝つにはこれしかありません。

逃げ馬のヤマカツライデンが大外枠に入ったことから、この馬がホームストレッチでハナを奪い返す公算が高く、そこで一緒に上がって行くことができれば好位のインを取り切ることもできます。

その展開でサトノダイヤモンドに最後まで脚が残っているかどうかは走ってみないと……。1着を狙うのであれば、この戦法がベスト。

 

まとめ

単勝1倍台だったオルフェーヴルも大外枠から下げ、後方からレースを進めたものの直線では伸びずに11着と敗退。

人気馬にとって、大外枠を克服するのはかなり厳しい戦いになることは間違いありません。

サトノダイヤモンドがどのようなレースをするのか?

それが今年の天皇賞・春の注目点になります。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。

 

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