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シャルールの中山牝馬Sーー内回りであれば高いパフォーマンスを発揮できる

レース展望

 f:id:hakusanten:20170306210813j:plainGⅠ馬ミッキークイーンのベストパフォーマンスはルージュバック、クルミナルと叩きあった15年のGⅠオークス(東京芝2400m)。GⅠ級の能力がある3頭の牝馬が最後の一滴までもてる力を振り絞って叩き合った姿に、馬券とは関係のないところで身体が熱くなりました。

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15年のオークスで叩き合った3頭の才女は身体をしなやかに伸ばすストライド走法で、外回り>内回り向きのタイプです。だからこそ、長い直線の東京での叩き合いは見応えも十分だったと言えますね。

 

さて、オークスを制したミッキークイーンは「クラシックを走れないのではないか?」と不安視された時期もありました。

 

忘れな草賞の勝利でオークス

阪神の内回り芝1400mでデビューしたミッキークイーンは後方から鋭い脚で追い上げるも逃げたジルダを捕まえることができずに2着に敗れます。中2週を空けた未勝利戦を快勝すると2ヶ月の休養をとり、GⅢクイーンCに格上挑戦をしました。直線に入っても進路が取れずに外へ持ち出し、「これは届かない…」という位置から残り200mのところでぐいぐいと伸びて2着を確保。賞金を加算できたことはよかったのですが、問題が1つありました。未勝利戦の時に444kgだった馬体重が2ヶ月の休養を挟んだにも関わらず、ー20kgの424kgに。

輸送減りが激しく、間隔を詰めて使うことができないジレンマを抱えながら、オークスへ向けて陣営が選択したレースが阪神の内回り芝2000mの「忘れな草賞」。ストライドで走るミッキークイーンにとって内回りのレースはベストではありませんでしたが、強敵のロカを振り切って1着をもぎとりました。この勝利でオークス行を決定づけたミッキークイーンの0.3秒後方に、レース最速の脚を使って3着に追い込んだシャルールがいました。

 

シャルール

GⅢ中山牝馬S(中山芝1800m)に出走を予定しているシャルールは、3歳時にオープンの忘れな草賞(阪神芝2000m)でミッキークイーンと対戦し、0.3秒差の3着と好走しています。

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シャルールはクラシック路線には縁がありませんでしたが、3歳の12月に500万下を勝ち上がると、そこから1600万まで3連勝し、続くGⅢ福島牝馬Sは素質を買われ1番人気に支持されて2着。

 昨夏のGⅢクイーンS2着後は、府中牝馬ステークスエリザベス女王杯愛知杯と重賞を3走しましたが、すべて2桁着順に敗れています。

 

中山牝馬Sは待望の内回り

おそらく、近走の成績からシャルールが中山牝馬Sで上位人気に支持される可能性は低いと思います。

ただ、2着に好走した重賞は福島、札幌と小回りコースです。2桁着順に敗れているここ3走は直線の長いコースまたは外回り。

中山牝馬Sは内回り(小回りに近い)の1800mですから、巻き返しがあっても不思議ではありません。

 

ピッチ走法だから、内回り>外回り

シャルールは、4頭のオープン馬を輩出した名繁殖の母グレイトフィーバーから確かな競争能力とピッチ走法を受け継ぎました。

この小気味の良いピッチ走法が、長い直線や外回りでパフォーマンスを落としてしまう要因で、ストライドで走るミッキークイーンとは正反対です。

そして、ここで内回りの中山牝馬Sに出走。出走予定にシャルールの名前を見つけたときにはワクワクしてしまいました。

 

想定される鞍上は横山典騎手

シャルールにとって、心強いのは想定される鞍上が横山典騎手ということ。

先日の弥生賞、騎乗したマイスタイルでスローペースの逃げを打ち2着に粘るファインプレーを見せた横山典騎手。

シャルールが2着に好走した重賞はどちらも横山典騎手が鞍上で、この馬のピッチ走法をしっかりと理解している騎手に戻るのは大きなプラスです。

 

中山牝馬Sで人気を集めそうな馬は?

シャルールが出走を予定している中山牝馬Sで人気を集めそうな馬は…

 

マジックタイム

父:ハーツクライ

母:タイムウィルテル(母父ブライアンズタイム

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 牡馬混合のGⅢダービ卿CTではその後にGⅠ安田記念を勝つロゴタイプを負かしているほどの実力馬で、牝馬限定戦では安定した成績を残しています。

母父にRoberto直仔のブライアンズタイムが入ることから、差し・追い込み馬ながら小回り中山でも鋭い脚が使えるタイプです。

 

パールコード

父:ヴィクトワールピサ

母:マジックコード(母父Lost Code)

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昨秋、GⅠ秋華賞2着、GⅠエリザベス女王杯4着と一線級の牝馬と混じっても遜色のない走りを見せた明け4歳馬です。重賞は未勝利ですが、コースを問わずに掲示板を外したことがない堅実な走りが長所。

また、現在絶好調の中内田厩舎所属というのも魅力がありますね。

 

ビッシュ

父:ディープインパクト

母:バランセラ(母父Acatenango

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昨年のオークスシンハライトチェッキーノに次ぐ3着、GⅢ紫苑Sでは秋華賞馬ヴィヴロスを抑えて勝利した明け4歳馬。秋華賞で10着、続くJCも16着と大敗しましたが、休養明けの牝馬限定戦となる中山牝馬Sでは今後につながるパフォーマンスを見せたいところです。

母父のAcatenangoはドイツの名種牡馬で、ディープインパクト×Acatenangoの活躍馬と言えば'12年のダービーで1番人気に支持されたワールドエースなどがいます。

 

シャルールはどのようなレースをするのか?

横山典騎手がシャルールに騎乗したときはほとんどが逃げかすんなりと2、3番手を取るレースをしています。ピュアな逃げ馬プリメラアスールが出走を予定していることからも、2番手の競馬になりそうです。2番手追走からぎりぎりまで追い出しを我慢してピッチで抜け出す競馬になりそうですが…

横山典騎手であれば、ピッチ走法を最大限に活かす騎乗をすることは間違いありません。

 

まとめ

シャルールにとって、重賞制覇のチャンスがあるのは、福島牝馬SクイーンS、そして中山牝馬Sの小回りか内回りのコースです。

ここ3走の走りから人気も落としそうですし、気楽に走れるのは有利です。2週連続で横山典騎手の手腕が冴え渡ることになるのか、注目のレースですね。