福島芝も高速化?ーー福島民放杯(2017年)予想

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皐月賞の裏開催、福島競馬場のメインレースはハンデ戦の福島民放杯(オープン、芝2000m)がフルゲート16頭で行われます。メンバーを見渡しても目がくらむくらいの大混戦。

WIN5としてはこのレースと皐月賞が鬼門になるのでしょうね。

 

福島芝コースの高速化

 今までの福島競馬場は馬場が傷みやすいので、開催が進むと逃げ・先行が残りにくく、外差しばかりになってしまうという傾向がありました。

それを避けるために他の競馬場よりも率先して「傷みに強いエクイターフ」を導入しています。小島友美さんの名著『馬場のすべて教えます』によると、福島競馬場の芝コースにおけるエクイターフの占有率は2015年には80%を超えているとのこと。このエクイターフの効果で福島の芝コースは少しずつ高速化しているのだと思います。

 

土曜日の芝は?

土曜日の芝の勝ちタイムを見ると、3歳未勝利の芝2000m戦で2:00.9、4歳以上500万下の芝2000m戦で1:59.7とかなり速い時計が出ています。また、この2戦はいずれも逃げ馬が勝ったように、今の福島芝は前がなかなか止まりません。う〜ん、日曜メインの福島民放杯も1分59秒を切るレースになりそうで、差しが届くのかは微妙……。

 

芝が高速化するとどうなるのか?

芝が高速化することでレースにどのような影響を与えるかと言えば、次の3つの点が考えられます。

 

1. 逃げ・先行馬が有利

2. スタミナよりもスピードが優先

3. 内枠が有利に

 

芝2000mで行われる福島民放杯を例に取れば、距離適性が1600〜1800mで好走している馬のスピードが活き、それに加えて、逃げ・先行馬の脚が鈍らずにそのまま粘ってしまうことがあり得ます。マイル近辺で先行している馬が内枠に入ったら狙い目です。

 

予想

高速馬場を利して前々から粘り込みそうな馬、あるいは内枠を利してラチぴったりを回れそうな馬を探します。

 

展開

まずは逃げ・先行馬をチェックしましょう。対象となるのは3頭。

 

ステイインシアトル

前々でレースを運ぶとしぶといタイプ。体質が弱く間隔を詰めて使えないので、6歳馬ながらまだ8戦しか走っていません。

ステイゴールド×母父スプリンターの配合でピッチ走法ですから、小回りの福島は適性としてはぴったり。1800〜2200mに良績があること、今回は大外枠に入って逃げられるのかが微妙なことなど課題もありますが、すんなりと行けるようならチャンスは十分に。

 

マイネルミラノ

重賞勝ち馬でスムーズに先行できるとしぶといタイプ。前走の中山記念ではロゴタイプに早目に捲られる厳しい展開になってしまいました。7歳馬なので力の衰えがあるのかどうかがもっとも気になりますが、このメンバーですんなりとハナに立てれば粘りこみがあっても驚けません。ステイインシアトルと同じステイゴールド産駒で小回りは得意。

乗り慣れた丹内騎手というのもプラスで、時計の速い決着もOKです。後はトップハンデの57.5kgを克服できるかどうか……。

 

シャイニープリンス

昨年のこのレースの勝ち馬。先行できることと、もともとマイル近辺で結果を出していた馬なので高速決着もOKというのは心強いです。

前走の中山金杯も今回と同斤量の56.5kgを背負って3着。今回は3ヶ月の休み明けになるので、勝ち切るまではどうかも地力は上位です。

先行勢の少ないメンバー構成で、大外枠の逃げ馬2頭を先に行かせて好位が取れるのもこの馬にはプラス。

 

内枠からするっと粘れそうな馬

逃げ・先行馬が中〜外枠に入ったことから、3角過ぎから内ラチをするするとコースロスなく回れる馬がいるのではないかと……。

内枠の人気が薄い馬に目を向けると、いました!

 

◎バロンドゥフォール

7歳馬で大幅な変わり身はないかもしれませんが、父ディープインパクト×母父サクラユタカオーですから軽めの芝はどんと来いのタイプ。

1600mは(3 - 1 - 1 - 3)、1800mは(2 - 1 - 1 - 0)ですから、高速化している福島芝にも対応できる下地があります。

ここ数戦は後ろからの競馬が続いているものの、鞍上の木幡巧騎手がそこそこ出して行けば先行できるメンバー構成です。

この人気なら前が詰まるのを覚悟でインにこだわった競馬をして欲しいですね。

 

◯バーディーイーグル

バロンドゥフォールと同じく2枠の7歳馬。父ブライアンズタイムからも福島で捲るのはお手のものです。

ダートでの成績も含むとは言え、1600〜1800mに良績が集中していることからもここはチャンスあり。バロンドゥフォールよりも後ろから行く脚質なので、こちらもインにこだわった捲りを。

 

買い目

上記の◎◯の2頭は現在の時点(4月16日、AM10:30)で単勝14人気と13人気。いや〜ん、そんなに人気がないの? と気持ちも昂ってしまいました。

というわけで、この2頭であれば他馬が人気馬でも十分な高配当になると信じて、ここは3連複の総流しで。

 

3連複

◎バロンドゥフォール、◯バーディーイーグルの2頭固定→総流し

これでも14点に抑えられるのがよいところ。

 

まとめ

皐月賞の行われる中山競馬場と同じように、開催が進んで高速化する福島競馬場の芝コース。ここは内枠+先行馬+マイル近辺に実績のある馬で高配当を狙いたいです。外枠ですが、フェルメッツァとかケイティープライドとかが突っ込んできたら、ウハウハが止まらないな、などと妄想しつつ……。

 

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。