第84回東京優駿('17年)予想

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東京優駿が行われる東京競馬場の土曜日の芝レースは、ピンク(桃)色帽祭りが開催され、全5レースを8枠が勝利しました。

午後からは馬場が乾いてきたこともあり、インコースを通った馬も伸びていて、日曜日はこの土曜日ほど外枠有利ではなくなると考えられます。

青葉賞勝ち馬で大外18番枠に入ったアドミラブルが前日の時点では1番人気に押されているように、皐月賞路線組の評価が低いのが今年の特徴です。青葉賞からダービーを勝った馬がいないこと、大外枠の不利を加味してもアドミラブルが1番人気になるということは、それだけ今年のダービーは混戦模様と言えるのでしょう。

 

ダービーはいろいろな切り口がある

競馬の祭典として商業的価値の高いダービーは、さまざまなメディアでどの馬がダービー馬になるのか、あるいは好走する馬がどれなのかが過去のデータともに検証されています。

・ローテーション

・実績

・血統

・厩舎

・生産者

ダービーで好走する馬を探すのには多くの切り口があって、そのどれもが正しいと言えます。ただ、直近10年で当てはまったことが今後の10年に当てはまるわけではありません。今年のダービーの結果が出れば、また新しい「ダービーで好走する馬の条件」が作られるはずですから。

 

エクスキューズをする女々しさ……

なぜ、上記のようなことをクドクド書いたかというと、ダービーの予想は3歳世代の頂点に相応しい馬に◎を打ちたいからです。はい、ダービーの予想にも関わらずエクスキューズから入るという女々しさ……。ええ、分かっています、競馬の祭典と言われるダービーの予想にも関わらず、エクスキューズから入るという……。

馬券を当てたいのはもちろんなのですが、やはりダービーは予想が外れたとしても納得できる馬に◎を打ちたい、そういう気持ちにさせるレースなのです。

ダービーの喧騒の前にーー馬券的な予想 - ずんどば競馬

 

予想

週中にもいろいろと記事を書いたので、早速本題に入ります。 

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◎アルアイン

父ディープインパクト×母ドバイマジェスティ(母父Essence Of Dubai)という配合は、一瞬のキレ味よりもパワー・ストライドで走る持続力型。母のドバイマジェスティがダートのスプリントGⅠ勝馬というのも、この馬が中山などの小回りにも対応できる所以なのでしょう。

長い直線を重厚なストライドで伸び続けた毎日杯、4角過ぎからスピードを鈍らすことなくペルシアンナイトを差し切った皐月賞と異なる質のレースを勝ち切ったのは能力のある証です。

母系は非Northern Dancerで、ディープインパクト産駒のGⅠ馬とは異なる配合をしています。これからディープインパクトを父に持つ種牡馬があふれる時代になった時に、この母系の配合は魅力たっぷりで、アメリカの大種牡馬Pulpit(Essence Of Dubaiの父)のクロスで次世代のダービー馬が産まれるのかもしれないと考えるとワクワクします。

5月の遅生まれながら皐月賞を「勝ってしまった」驚異の成長力も眼を見張るものがあり、高速決着になった皐月賞のダメージをまったく感じさせない調整過程。ダービー・トレーナーの池江寿が自信を持って送り出すこの異色のディープインパクト産駒に◎を打ちます。

 

◯アドミラブル

土曜日のM・デムーロ騎手はダービーの演習をしているのではないかと思わせるほど外差しに徹した戦法を取り続けていました。

大外枠+青葉賞をレースレコード勝ちした疲労など不安点はあるものの、このメンバーであれば東京コースで後方からのひと捲りでもぶっこ抜けるかもしれません。

配合のアウトラインが昨年の皐月賞馬ディーマジェスティと似ており、どちらかと言えば直線の長い東京コースは割引。青葉賞のレースを見ても瞬発力で鋭く差したというよりは持続的な脚にまかせて捲ったという大味なレースぶりで、多頭数のダービーであの競馬ができるのかどうか……の不安はあります。先週のオークスのように4Fからの持続力勝負に持ち込まれると厳しい展開になりますが、今回はクリンチャーやダンビュライトの武豊騎手がそこまでペースを落とさないと思うので。

 

△スワーヴリチャード

高速決着になった皐月賞はダメージを最小限に抑える走りで6着。ハーツクライ産駒ですから前受けできるようになってからが本格化の時で、皐月賞の内容を見てもまだ完成途上なのでしょう。

ダービー一本に照準を合わせたようなローテーションは好感が持てるものの、共同通信杯→皐月賞とそこまでハイレベルな走りを見せていないのも事実です。

コース設定としてはダービーはずんどばな舞台ですし、内枠を得たのもこの馬にとっては追い風で、インでソツなくレースを運ぶのが巧い四位騎手というのも強気になれるところです。

後は庄野厩舎がダービーを取れるのか?というところが不安で、2、3着の候補としてこの印に。

 

△ダンビュライト

皐月賞でもっとも強い競馬をしたのはこの馬でしょう。ストライドで走るタイプなので、中山→東京へのコース替わりは歓迎。

最内枠に入ったので、武豊騎手がどのようにペースメイクをするのかにも注目です。スパッと切れる脚はないので、瞬発力勝負にはならないようなレース運びをするはずで、この枠から早目に外へ出して追い出せればチャンスも。

ただ、ここまで1勝馬ですから、勝ち味に遅いのも事実。ストライド走法ですから内で詰まった場合はノーチャンスで、リスクの高い枠順になりましたね。この馬は3着候補として。

 

△ベストアプローチ

岩田騎手ですから、レースの流れに関係なく内をロスなく回る競馬を選択するはずです。

パワーピッチの走法で、本来であれば長い直線の東京はマイナス。ただし、ギリギリまで仕掛けを遅らせて坂下からの追い出しであれば上位馬に負けるとも劣らない脚は見せられるはず。

ただし、ピタッとはまっても3着だと思うのでこの印に。

 

買い目

アルアイン1着付けの3連単とアルアイン⇄アドミラブルの馬単を。

 

3連単

1着:7

2着:4. 18

3着:1. 10

 

馬単

7⇄18

 

皆様にとっても素晴らしいダービーになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。